さてはて、
前章では旅館業法についてお勉強しました。
この、建築基準法に適応するっていうのが高いハードルだと申しましたが、
私たちは算段がありました。
ご近所さんの建築士さんに相談しに行ったのです。
というのも、実は私たち、目をつけている物件がありました。
昨年2013年、空き家改修ワークキャンプと題しまして、東京の大学生たちと、岩村本通り(城下町内)にある町家をお泊りしつつお掃除したんですね。
やはり町家らしく細長くて、40メートルくらい奥行きがあるんですが、最初はひどい状況でした。
草ぼうぼう、埃っぽい、とにかくガラクタだらけ!
でも今は東京にお住まいの持ち主Yさんが、幼少時代を過ごした思い出の場所ということで、まちのために活用できるなら活用してほしい、ということでしたので、一生懸命お掃除しました。
お掃除後、大学生たちに感想を聞いてみると。
「最初は壊したほうがいいくらいの家に見えたけど、掃除してみたら魅力的な家だった」
「なんとか活用できそうに思えてきた」
など。
ポジティブになっていたのです!
持ち主さんも大変喜ばれて、私たちともいい関係が築けているように思えました。
ですので、このYさん邸、ゲストハウスにどうかな~と思ったていたんですね。
そんなわけで、このワークキャンプの指導をしてくださった建築士のSさんに、
「建築基準法に適応するには、このY邸、費用どれくらいかかるでしょうか」
と聞いたわけです。
すると・・・
「金はかけようと思えばいくらでもかけられる。」
「限度額を決めればそのなかでやる」
「基礎まで変えなくても、補強したりすることで安く耐震工事できることもある」
とのこと。
たぶん、普通に工務店さんに見積もりをもらえば、かなり大規模なしっかりした基礎工事からはじまるので、1500万~という感じでしょう。
でも今ある材を生かして、補強する程度であれば、べらぼうな費用はかからなさそうです。
とはいえ、水回りも問題です。
当たり前といえば当たり前ですが、保健所的には、汲み取り式便所はダメですよね。
さらに、宿泊人数に対していくつの洗面台、とかいくつのトイレ、とか推奨しています。
これはグレーゾーンみたいですけれど。
担当さんによっても言うことが違うみたいです。
このY邸、下水を引き込んでいないので、引き込み工事が必要です。
引き込んで浴室一個作るのに、200万ほどかかります。
さらにトイレがいっぱい・・・となると・・・・!!!!
ここでぶち当たった、予算問題です。
つづく
ベン子
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